アップサイクルって?リサイクルとの違いやエコな生活の始め方

不要な資源を新たな形へとアップグレードさせる取り組みの「アップサイクル」。大量生産や大量消費が問題となっている昨今、さまざまな企業も注目し実践しています。アップサイクルはSDGsとの関わりも深いため、今後この再利用方法は当たり前になってくるかもしれません。今回はアップサイクルとは何かをはじめ、リサイクルとの違いや活動を行う背景にある理由について解説していきます。

アップサイクルって何?

リサイクルやリユースなどのサステナブルな活動とともに、注目を集めるアップサイクル。しかし、世間に浸透していない部分も多く、なかには言葉自体知らないという方もいます。ここでは、アップサイクルの意味や特徴に加え、3R(リデュース・リユース・リサイクル)、リメイクとの違いについて解説していきましょう。

アップサイクルの意味と特徴

アップサイクルとは簡単にいうと、「処分されるはずのものを、アイデアを生かしながら別の用途のものへと再生し、付加価値を与えること」です。本来のものとは異なる形に生まれ変わらせ、更なる価値を与えることで、ものとしての寿命を延ばすことができます。例えば、古いチラシを利用してゴミ箱やバッグをつくること。ひと昔前ならよく見ていたこの光景は、現代でいうアップサイクルです。

近年注目されているSDGsとのつながりも深く、SDGs目標の12番目「つくる責任 つかう責任」にアップサイクルの活動が当てはまります。持続可能な社会が求められる今、3R活動とともに行うべきことといっても過言ではないでしょう。

アップサイクルとダウンサイクルの違い

アップサイクルの対義語である「ダウンサイクル」は、新しいものを生み出しますが、本来のものよりも価値が下がってしまうところが異なります。例えば、古着を雑巾にすることです。近い将来処分される可能性が高いものを、持続性の低い形で再利用することがダウンサイクルです。

アップサイクルとリサイクルの違い

リサイクルは、使い終わったものを原料や材料の資源として再利用することをいいます。例えば、処分されたペットボトルを素材として靴に再生する取り組みなどです。アップサイクルの場合、原料や材料の資源にするのではなく、元のものをそのまま生かして価値を与えるため、その点が異なります。

アップサイクルとリユースの違い

リユースは、使用していたものをそのままの形で使い続けることをいいます。例えば、不要になった洋服を買取専門店やフリマアプリなどで売り、新しい持ち主に使ってもらうことです。新たなものへと変化させ付加価値を与えるアップサイクルとは、対照的といえるでしょう。

アップサイクルとリデュースの違い

リデュースは、廃棄物を出さない取り組みをいいます。例えば、レジ袋をもらわないためにエコバッグを使用することや、マイボトルを持参してペットボトル飲料を買わないようにすることなどです。処分されるはずのものを使用するアップサイクルとは、そもそもの概念が異なります。

ップサイクルとリメイクの違い

リメイクは、古いものにアレンジを加えることをいいます。例えば、古くなった洋服を切ったり別の生地を付けたりして再構築させることです。元の素材やデザインなどを生かしつつ、新たなものをつくり出すことはアップサイクルと同じです。しかし、リメイクでは価値が高まるとは限らず、アップサイクルのように付加価値を与えることに重点を置いていない点が異なります。

アップサイクルを行う3つの理由

アップサイクルを行う背景には、3つの理由があります。どのような理由があるのか見ていきましょう。

SDGsの目標達成のため

世界の人口は年々増加傾向にあり、2050年頃には100億人を超えるといわれています。そのため、現在のような消費ペースが継続してしまうと、今後企業は安定した供給ができなくなる可能性も。SDGs目標の12「つくる責任 つかう責任」は、地球の資源を守るために掲げられたものであり、目標を達成することで持続可能な社会を実現できると考えられています。

エコリングではSDGsの理念を掲げ、環境問題や貧困問題の解決に向けて事業活動・社会貢献活動を実施。地球にも人にもやさしい企業であり続けるように、日々活動しています。

枯渇していく資源を守るため

石炭や鉱物、金属などの、地球上に限られた資源の枯渇が進んでいます。これらを守るためには、今ある資源に付加価値を与え、ものの寿命を延ばしてあげることが必要不可欠なのです。

企業のアピールにつながるため

アップサイクルを含むSDGs活動に取り組むことは、企業のアピールにもつながります。アップサイクルの企業事例で代表的なのがアパレルでしょう。生産過程で出る水や二酸化炭素の排出量、シーズンごとに大量に出る廃棄品などの問題を受け、アパレル企業ではアップサイクルに力を入れています。

エコな生活を送るなら3R活動から始めるのがおすすめ!

エコな生活を送りたい方は、3R活動から始めてみるといいでしょう。個人でも簡単にできるおすすめの取り組みを紹介します。

化粧品やシャンプーは詰め替え用を買う

化粧品やシャンプーは、毎回ケースごと替えるのではなく、詰め替え用を買って中身を入れ替えるようにしましょう。プラスチックの排出を抑えられ、詰め替え用はケース付きよりも値段が安いので、節約にもなります。

壊れたものは修理して使用する

壊れたものでも直して使えるようであれば、修理して使用しましょう。新たに買うことで、無駄な資源や出費を生み出すことになってしまいます。

使えそうな不要品は捨てずに買取してもらう

使えそうな不要品は処分せずに買取してもらいましょう。エコにつながるだけでなく、思いもよらない収入を得ることもあります。

出張買取エコリングは、自宅にいながら査定や買取ができ、海外にも販路があるため高価買取も可能です。ベテランの鑑定士がお客様の自宅へ向かい、丁寧に査定いたしますのでご安心ください。「仕事や育児が忙しくてなかなか店舗に行けない」「売りたいものが大量にあるけど車がない」などという方におすすめです。

アップサイクルは当たり前の時代に!エコな生活で持続可能な社会を目指そう

アップサイクルについて解説していきました。持続可能な社会を目指すには、アップサイクルをはじめ、3RやSDGsを意識した行動が必要です。詰め替え用を買ったり、不要品を買取してもらったりとちょっとした工夫をするだけで、エコにつながります。エコな生活を取り入れ、私たちの未来を守っていきましょう。

この記事を書いた人

株式会社エコリングソート 店長(鑑定士)
武田 博文

2008年に株式会社エコリング入社 店長をして長年関西を中心に活動。
お客様が大切にされた商品を、次に大切にしてくださるお客様へつなぐ架け橋になる鑑定士を心掛けて心のこもった鑑定査定をさせて頂きます。